こんにちは。みんちです。
今回は7月15日発売の拡張パック「ロストアビス」に収録された「プテラVSTAR」の可能性を探る…というかデッキ構築についてご紹介です。
プテラはソード&シールドシリーズでは初登場で、技の性能も申し分ないものを持っています。
VSTARパワーが賛否両論あるため、あまり注目されていないのですが、しっかりメリットデメリットを使い分ければかなりやれるんじゃ無いかと思っています。
まずは、ポケモンの性能とメリット、デメリットをまとめます。
【メリット】
メリットを最大限活かすために
まずは、メリットを最大限に活かすための組み合わせから考えていきます。
1つ目の、【3エネ240点という高火力】について
現状の環境ではVSTARポケモンが多く、そのほとんどがHP270以上です。
しかし、今回プテラの構築には「ダブルターボエネルギー」を採用します。そのため技の威力が−20され、220ダメージと、こだわりベルトをつけてもVSTARポケモンを一回で倒すのは困難になります。
ポケモンカードでは一度で倒せるか倒せないかは非常に重要な勝敗を分ける要因になりますが、どうしようもないのでここは別の手段でメリットを活かします。
そのために必要なのが「チャーレムV」です。
ワザ「ヨガループ」で相手の手負いのVポケモンにダメカンを2個のせて、ターンをもう1回継続させます。
ここまでの流れとしては
ロストダイブ240点
ダブルターボエネルギーの効果で−20点
こだわりベルトで+30点
ヨガループで+20点
となり、合計で270となります。
あれ、280点まで10点足りないけど?となりますね…
そこで最後の詰めとして「ガラルジグザグマ」の採用です。
これにより280点まで打点を引き上げることができます。
ガラルジグザグマなどの非Vポケモンは複数採用しますので、回収ネットも同時に採用して使い回しができるようにしておきます。
2つ目のメリットである相手のVポケモンの特性を無効化できるという点にについて
プテラのVSTARパワーであるエンシェントスターは、強力な効果を持っていますが、ワザとして使用する必要があるため、相手に1ターンの猶予を与えることになります。
さらに、ワザをうつということは、場に残らなければならないため、相手のVポケモンに倒されてしまうリスクも考えなければなりません。
そうした点からあまり強くない、と考える方も一定数存在します。
ですが、ワザの効果が強力であることに変わりはありません。
このメリットを活かすため、「必ずプテラのVSTARパワーを使用する」という考え方に固執するのではなく、「相手によって使用の有無を決める」という考え方にシフトチェンジします。
例えば、こくばバドレックスやミュウ、パルキア、アルセウスなど特性に依存するデッキタイプにはかなり強く出ることができますし、頂への雪道とは違い、相手だけクロバットVやネオラントVなどのシステムポケモンを起動させることもできません。
これだけでもかなり相手の展開を妨害できることがわかると思います。
ですが、逆に相手が非Vポケモン主体のデッキだった場合(ギガス系など)、ほとんど役割を果たすことができなくなります。
こうなるとわざわざエンシェントスターを使う必要はありません。
ただ、VSTARパワーを使わないのはなんかもったいない…
そう思ったそこのあなた。VSTARポケモンをもう1種類採用すればいいのです!
個人的に相性がいいと思ったポケモンを列挙します。
①アルセウスVSTAR
エネルギー加速できるうえに、VSTARパワーも強力。ダブルターボエネルギーも対応。
実際ジムバトルで優勝しているデッキもあります。
こちらが7月18日のジムバトルにて優勝したデッキ構築です。
序盤はアルセウスによるダメージ稼ぎとエネルギー加速、さらにスターバースで手札事故を防ぎます。
後半にかけてはキュワワーとアクロマの実験、プテラのワザで溜まっていったロストゾーンのカードを活かし、ミラージュゲートでエネルギー加速を行います。
ダメージ稼ぎ、エネルギー加速の両面から安定した立ち回りか可能となったデッキです。
②ヒスイダイケンキVSTAR
先述の通り、プテラVSTARだけではたりない打点調整の役割をVSTARパワーで担ってもらいます。
HP280のVSTARポケモンに対して、プテラのロストダイブ240点にこだわりベルトをつければ、サンゲツスターと合わせて310点までダメージを上げることができますので、ダブルターボエネルギーの影響を受けてしまったとしても問題ありません。
ワザ自体は打つタイミングがない可能性が高いので、「ウォロ」と組み合わせるなどして負け筋を作ってしまはないようにする必要があるかもしれません。
③ヒスイジュナイパーVSTAR
最後に、プテラと同じ闘タイプのヒスイジュナイパーVSTARです。
「フウウンスター」により手札補充ができるため、手札事故が起きづらくなり、安定した序盤からの攻めに一役買ってくれます。
ワザ自体は使用しない場面の方が多いですが、いざという時のアタッカーとしては闘エネルギー、ダブルターボエネルギーの両方に対応しているのでフィニッシャーとしてはたらくこともできるかもしれません。
この場合、手元にエネルギーを呼ぶための「エネくじ」や「おじょうさま」などが別途必要になるので、その採用枠をしっかり確保しておくことが重要ですね。
デメリットをどう克服するか
続いてはデメリットについてです。
各デメリットの克服方法からそのために必要なカードや考え方についてみていきます。
まずは1つ目です。
ワザ「エンシェントスターを使うために1ターン消費があること」について
前提としてこのVSTARパワーを使うかどうかは先述の通り相手のデッキタイプに合わせていきます。
初手だけでは相手のデッキタイプを判別することは難しいですが、クロバットやネオラントなどのシステムポケモン採用型のデッキも多いため、うらこうさくライン採用型や、ギガス系統のデッキ以外であれば基本的にワザを打って問題ないと思います。
特に、先攻をとれた場合は、先攻2ターン目に打つことができるので、基本的にはエンシェントスターを使う方向で展開していくと良いと思います。
「1ターン消費があること」自体はワザの性質上仕方のないことなので、「ワザを打った後の動き」を軸に展開を考えていくことが重要になると思います。
2つ目の「ロストダイブで山札を3枚ロストゾーンに送る必要がある」という点について
プテラVSTARはワザの火力と引き換えにロストゾーンに毎回3枚山札からカードを送らなければなりません。
ロストゾーンに送られたカードは、その試合中どう頑張っても使うことはできませんから、デッキに1枚しか採用していないようなカードが送られてしまった場合、さらにそのカードがデッキの軸になるようなカードだった場合、展開が不利になることはいうまでもありません。
そこでまずはロストゾーンに重要なカードが送られてしまうのを防ぐために「ヤレユータン」のさるぢえを活用します。
手札の中から重複したカードや今後の展開で必要のないと判断したカードを山札の1枚目と入れ替えます。
さらに、ロストゾーンにカードが増えていくことを活かす、ということも重要な考え方です。
新規収録された「ウッウ」や「メリッサ」、「ミラージュゲート」などを採用しておくことで、ロストゾーンにカードが送られるという点をメリットに変えることができます。
積極的にロストゾーンにカードを送るわけではないので、試合の展開から考えると6枚から8枚ほど1試合の中でロストゾーンにカードが送られると考えるとよいと思います。
最後に、3つ目のデメリットである「闘タイプはエネルギー加速の手段が乏しい」という点についてです。
これは闘タイプ全般に言えることですが、エネルギー加速の特性を持ったポケモンを採用していなければ、序盤に闘タイプのポケモンを攻撃参加させることは難しいです。
方法としては
1.アルセウスVでエネルギー加速
2.ダブルターボエネルギーで2ターン目以降攻撃参加
の形になります。
アルセウスを採用しない場合、1ターン目は何もできずに終わることが多いため、序盤に2体以上プテラを用意しておくこと、さらにダブルターボエネルギーを引く期待値をあげるため、「エネくじ」や「ネズ」などの特殊エネルギーを呼ぶ手段を採用しておく必要があります。
さらに、今回はデッキの性質上ヤレユータンを採用しますから、相性の良い「ガッツのつるはし」を採用することでエネルギー加速の幅を広げることができます。
この場合、先述したヤレユータンの使い道とは異なる使い道になるので、状況を見極めてからロストゾーンに送るカードを優先するのか、ガッツのつるはしのために使用するのかをしっかり判断するのが望ましいでしょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
各カードの相性補完も考えながらの構築になるので、少し難易度は高いのではないかなと思いますが、ポケモンカード公式チャンネルでも紹介されているように、相手の特性をうまく止めることができれば一方的に有利な展開で試合を進めていける強さを秘めています。
私自身デッキの案を考えてみました。
しかし、人によっていろんなカスタムの仕方がある楽しいデッキです。
ぜひこの記事がデッキ作成の手助けになればと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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