こんにちは。みんちです。
時間の流れは早いもので、もう11月も半ばに差し掛かろうとしています。
先日CL(チャンピオンズリーグ)が福岡県で開催され、見事三神のデッキが優勝を飾り幕を閉じました。
Cレギュレーション最後の大型大会でついに優勝を果たせた三神、ダイパキッズにとっての悲願がかなったと思います。
優勝されたタカタ選手、おめでとうございました。
ところで、この記事を読んでくださっている方ならほとんどご存じだとは思いますが、Cレギュレーションが落ちることが決定しました。
詳しい概要は以下の通りです。
まずはレギュレーションについて。
使用できるカードの確認方法

カードの左下に表示された「レギュレーションマーク」と、「エキスパンションマーク」で確認します。
「レギュレーションマーク」は、「サン&ムーン」シリーズ以降のカードに表示される、レギュレーションを管理するためのマークです。
「エキスパンションマーク」は、どのシリーズの商品に収録されていたかを示しています。
※「XY BREAK」シリーズ以前のカードの「エキスパンションマーク」は、カードの右下に表示されています。
続いて、レギュレーション変更についてです。
1月13日まではCレギュレーションのカードが使用できますが、それ以降はD,E,Fと右下に書かれたカードが使用できることになります。
さて、前置きはこれくらいにしておいて、Cレギュレーションが落ちると環境にどのような変化が起きるのか、現環境で上位に位置づけされているデッキに焦点をあてて考えていきたいと思います。
Cレギュレーションが使用できなくなると
まず、現状使用されているCレギュレーションのカードには代表例として以下のカードが挙げられます。
ベンチバリアミュウ
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX(三神)
リセットホールマーシャドー
ゲンガー&ミミッキュGX
モクロー&アローラナッシーGX
混沌のうねり
デデンネGX
などなど・・・
挙げればきりがないくらいに多くのカードが現在も使用されています。
今回は、特定のデッキで多く採用されているカードと、どのタイプのデッキにも入るような汎用カードとに分けてその影響を考察してきます。
弱体化するデッキタイプ
まず、今回のレギュレーション変更により弱体化するデッキタイプについて考えます。
現状大きく弱体化するのは以下のデッキであると考えられます。
・クワガノン(エレキブラスター)
・こくばバドレックスVMAX
・ダダリンVMAX
それぞれについて、大きく弱体化する点とその理由について解説していきます。
クワガノン(エレキブラスター)
クワガノンは、京都CLでサクライ選手が準決勝で使用していたことで一躍注目の的となりました。
シティリーグS4でも優勝実績を多く残しており、いまや知らない人はいないほどのカードになりました。
しかし、このクワガノンデッキの最も強力な点は進化前のデンヂムシの存在です。
特性の「バッテリー」により、雷エネルギー2個分として働くことができるうえ、エネルギーの手貼り扱いにはならないため、1ターンで3つのエネルギーをクワガノンにつけることができます。
また、レベルボールで山札から持ってくることができる点、レスキューキャリーで使いまわしができる点等、優秀なポイントが多すぎるカードでした。
ただ、2進化ポケモンの中間であることから、「ふしぎなあめ」は採用必須となります。
これらを安定して手元に持ってくるために、ジメレオン・インテレオンのうらこうさくラインも必須となります。
そもそもクワガノンの要求エネルギーは雷雷無無と、他のポケモンと比べてもかなり高いです。
これを唯一解決してくれていたデンヂムシがいなくなるということになれば、代わりになるカードもなくなるため必然的に環境で姿を見かけることはなくなるでしょう。
こくばバドレックスVMAX
こちらも現在環境トップに君臨するデッキタイプの1つです。
これまでこくばバドレックスのデッキといえば、マホイップ採用型が多い印象ですが、そんな中でもゲンガー&ミミッキュGXが大きな役割を果たしていました。
GXワザの「ホラーハウスGX」により、相手の番をほぼ飛ばして自分の番をもう一度展開できるという禁止級の強さを誇っていました。
これによる恩恵として、2ターン目からこくばバドレックスに進化することができるので、特性の「めいかいのとびら」で一気にエネルギーを加速させることが可能になりました。
また、天敵である「頂への雪道」も、リセットホールマーシャドーや混沌のうねりによってある程度対策することが可能となっていました。
ですが、この3枚が落ちればこくばバドレックスはスタジアムに採用枠を割きながら、ゲンガー&ミミッキュGXのホラーハウスなしにエネルギー加速をおこなっていく必要があります。
今後テンプレ構築が大きく変わるデッキの1つだと思います。
ダダリンVMAX
ダダリンVMAXも、使用率が下がる可能性の高いポケモンです。
あまり使用されている印象はないかもしれませんが、使用率の低いわりに大会などで実績を多く残しているデッキタイプです。
テンプレ構築としては、モクロー&アローラナッシーGXやジュナイパー、ゴリランダーと組み合わせた型になります。
モクロー&アローラナッシーのおかげで2進化ラインも1ターン目から容易に育成することができたので、ゴリランダーでエネルギー加速からのダダリンVMAXで攻撃、という流れで割とスピードザシアンなんかに似た速い流れを得意とするデッキです。
モクナシが使えなくなることで2進化ラインをそろえることが難しくなってきますから、これまでのようなスピード感のある展開は難しいでしょう。
強化されるデッキタイプ
続いて、強化されるであろうデッキタイプのご紹介です。
使用率や勝率が上がると予想されるのは以下のデッキです。
・れんげきウーラオスVMAX
・一部非VMAX
・はくばバドレックスVMAX+スイクンV
・サンダースVMAX
れんげきウーラオスVMAX
まず真っ先に強化が予想されるのは、ベンチ狙撃を主体としたれんげきウーラオスのデッキです。
これまではベンチバリアミュウの存在もあってなかなか活躍するのは難しいポケモンでした。
一時はかなり流行ったのですが、どのデッキにもベンチバリアが採用されるようになってからはなかなか表立った活躍をすることが難しいポケモンでした。
ですが、ベンチバリアミュウの脅威がなくなることで、キョダイレンゲキ+ナゲツケサル+望遠スコープの組み合わせで戦っていくことができるようになります。
個人的にはここにダンデを組み合わせることでたいていのVポケモンを一撃で倒しきることができるので一度作ってみたいと思っています。
一部非VMAX
いわゆる「非エク」と呼ばれるVポケモンやGXポケモンを使用しないデッキです。
先ほどご紹介したクワガノンや、最近はガラルタチフサグマも台頭してきている印象です。
他にもマッドパーティやれんげきテンタクルカラマネロ等、これまでも大会で実績を残しているデッキタイプが様々あるので、興味のある方はぜひ探してみてください。
これら非VMAXのカードが台頭し始める大きな理由として、アルセウス&ディアルガ&パルキアGX(通称三神)がCレギュレーション以降使用できなくなるからです。
GXワザの「オルタージェネシスGX」は、自身のワザダメージが+30されることに加え、サイドを1枚多く取れるという割とぶっ壊れの性能でした。
非VMAXの大きな利点である「サイドを1枚しかとられなくて済む」という点を完全にデメリットに変えてしまうワザです。
三神はこれまでずっと環境に存在し続けてきましたから、対戦で当たることも少なくなかったのではないでしょうか。
実際シティS4ではCレギュ最後のシーズンということで、三神の使用率がかなり高くなっていましたし、実績もしっかりと残していました。
福岡CLで準優勝したクワガノンも、三神とのマッチアップは不利だったように感じます。
結果的にこれから非VMAXのを軸とした構築が増えてくるのではないかと思います。
はくばバドレックスVMAX+スイクンV
こちらも強化が予想されるデッキタイプの1つです。
とはいっても、現環境での使用率もかなり高めで、環境トップ筆頭になるのではないかと予想されます。
ダイランスで2エネ250ダメージという驚異の火力に加えて、スイクンVで相手にベンチ展開を許さない、強力な相性補完となっています。
さらに、スイクンの特性「しゅんそく」で山札を1枚上乗せして引くことができるという、もう誰が使っても強いに決まってるでしょデッキです。
また、それ以外にも環境トップになりえる可能性が高い要因として、1月14日発売の「スターバース」から、リザードンVSTARの収録が発表されました。
これに伴って、Cレギュレーションで使用されていた「溶接工」が使用できなくなる代わりに、炎タイプ強化カードも登場しました。
こちらは「マグマの滝壺」です。
自分のトラッシュからエネルギーを毎ターンつけることのできる強力なカードです。
代わりにダメカンを2個乗せる必要がありますが、ヘルガーとターボパッチなどを合わせれば、かなり強力な構築になりそうな予感がします。
さらに以下のカードも発表されました。
こちらは、手札から炎エネルギーをトラッシュして山札の上から7枚とり、好きなカードを選べるというものです。
ビクティニVとの相性がいい他、ハピナスVも恩恵を受けるカードのように感じました。
ビクティニVはひろがる炎を後攻1ターン目に打てれば一気に次のターンに攻撃を仕掛けていくことができますし、進化後のVMAXで、ボスの指令を併用すれば相手のVポケモンを刈り取ることもできます。
こういった多くの強力な構築が予想されることから、炎タイプのデッキが新たに環境入りすることは間違いないでしょう。
そのため、それらの弱点を突くことのできるはくばスイクンは、さらに環境で優位に立てることになるのです。
どんなメタカードが出てくるか楽しみですね。
サンダースVMAX
こちらもベンチ狙撃のカードです。
ダイジンライは、相手のバトル場に100点+ダメカンの乗っているポケモンに100点と、バトル場とベンチのポケモン両方にアプローチができるポケモンです。
最近はやりのうらこうさくラインを消し飛ばしたり、ミュウVMAXのデッキに入っているゲノセクトVなどのシステムポケモンを刈り取ることができるという点で非常に優秀です。
このポケモンも、ベンチバリアミュウの存在によってこれまで実績を残すことが難しいといわれてきたポケモンではありましたが、今後環境からミュウがいなくなることによってれんげきウーラオス同様に活躍が期待できるポケモンのうちの1匹です。
ただ、サンダースはスペシャルセットからしか排出されないカードですので、構築には💰がかかるでしょう…
※現在の販売価格は約2500円~3000円ほど。
今後の環境
最後に、今後のスタンダードレギュレーション環境ですが、まずこれから始める方にとってはかなり勝ちにくい環境になることが予想されます。
特に、12月17日~1月13日までは、4つのレギュレーションが存在することになりますので、かなりカオスな環境になることが予想されます。
ポケモンカードにとってはこの期間はいわゆるオフシーズンに当たりますが、基本的にはDレギュレーション以降のカードでデッキを組むことをお勧めします。
また、大型大会などでは、これまで通りミュウ、こくば、はくばなどの環境TOPに加えて、アルセウスVSTAR、リザードンVSTAR、炎タイプの台頭、非VMAXデッキの台頭が予想されます。
つまり、環境読みが非常に難しくなります。
唯一、おそらく特殊エネルギー環境になるとは思うので、特殊エネルギーをメタるカードが流行るのではないかなと考えています。
これからいろんな種類の構築が出てくると思うと非常に楽しみです。
私自身もたくさんのデッキを考えてみたいと思います。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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