こんにちは。みんちです。
最近ポケモンカード公式のホームページでカード検索することに時間を使うことが多いのですが、「エネルギー要求が少なく高火力の非Vポケモン」を探していると、タイトルにもある通り1進化で1エネ120点もでる「ドンファン」を見つけました。
これはなかなか!とおもいましたが、世の中そんな甘いことはなく追加効果にはデメリットがついて回ります。
それが
「自分のベンチポケモン全員にも○○ダメージ」
というものです。
今の環境ではうらこうさくラインが多いので、クイックシューターを警戒する必要があります。
そのため、HPが低いシステムポケモンやクロバットV、ネオラントVなどをベンチに展開するのは少し気が引けます。
このように、自分のベンチにダメージがはいっていく、というのは警戒しなければならない点が多く出てきますので1つ1つ明確にしてアプローチしていきたいと思います。
ドンファンの性能と評価
まずはドンファンの性能からです。
引用:ポケモンカードゲーム公式
1エネルギーで120点出るのは本当に偉いです。
こだわりベルトを付ければ150ダメージまで伸ばすことができますし、闘タイプには「ザクロ」という新規の強力なサポートがあるので、併用することで180点まで打点を伸ばすことができます。
アルセウス対面ではこだわりベルトかザクロのいずれかで弱点込みで一撃で倒すことができます。
ミュウ対面では相手に闘抵抗を持たれているので、この点については後述します。
その他、オリジンパルキアVSTARなどの弱点を突くことができないVSTARポケモンでも、最大HPが280であることを考慮すれば、2回の攻撃で倒すことができますし、後続を立てるのに「進化」という手順こそ踏みますが、1エネルギーで攻撃につながるので後続が切れることもありません。
つまるところ、ほとんどの対面に対して不利対面をとることはありません。
不利対面と課題
不利対面は「ダメカンをばらまいてくる」タイプのデッキです。
また、ミュウVMAXやこくばバドレックスVMAX等、超タイプの高耐久ポケモンは闘抵抗をもっていることがほとんどのため、攻撃回数が増えてしまいサイドレースに追いつかないため、不利対面になります。
この2つを併せ持つもっとも苦手なポケモンが「ドラパルトVMAX」です。
引用:ポケモンカードゲーム公式
「ダイファントム」でダメカンを自由にベンチにのせてくるため、ベンチにダメージを蓄積するこの出来とは相性は最悪です。
また、ドラパルトは先述の「クイックシューターインテレオン」を含むうらこうさくラインで組まれることが多く、ドンファンのHPが150であるため、ダイファントムで130点、次の番にクイックシューターで20点の合わせて150点で倒されることも十分にありえます。
以上の点を踏まえたこのデッキの解決すべき課題について考えていきます。
課題①:「ダメカンを〇個のせる」系統への対応
対応する、とはいってもこちらもシステムポケモンを活用していく必要はありますし、後続を立てる必要もあります。
そこで、採用するのが「回収ネット」と「崩れたスタジアム」です。

自らにダメージカウンターが乗っていくこの戦術では、「マナフィ」でベンチへの攻撃は防げても、「ダメカンをのせる」というワザの効果として扱われるものは防ぎようがありません。
そこで、要求エネルギーが少ないということを利用して「回収ネット」で非Vポケモンは回収していきます。
そんな都合よく手元に回収ネットが来るとは限りませんが、デッキに採用しておくだけでもかなりのリスクヘッジになります。
また、ポケモンのどうぐに「ビッグパラソル」というものがあります。
こちらも採用候補となりますが、使用感としては回収ネットの方が相手からのダメージを分散できますし、進化前であれば進化することで耐久値を上げることもできます。
やられる前に攻撃をかけることで、サイドレースで極端に不利な状況に陥るのを未然に防ぎます。
こちらのデッキは非V主体のデッキとなっているため、対面で一撃で倒されてしまう分にはそこまで問題ありません。
後続がいかに倒されないようにするかに注力することが重要となります。
課題②:闘抵抗をもつV、VMAXポケモンに対してどうサイドレースを運ぶか
2つ目の課題は「闘抵抗を持つ高耐久ポケモンに対してどうサイドレースを運んでいくか」という点についてです。
環境TOPのミュウVMAXを始め、先日発売の拡張パック「Pokemon Go」から新たにミュウツーVSTARも台頭してきそうな感じです。
元々の攻撃力が120、こだわりベルトをつけても+30の150ダメージとVMAXや「大きなおまもり」のついたVSTARポケモンを倒すには最大で3回の攻撃が必要になります。
この場合、無理に相手のVMAXポケモンとやりあってもこちらがサイドレースで不利になる可能性が高いため、ボスの指令やポケモンキャッチャーなど、可能な限り相手のシステムポケモンをバトル場に呼べるような状況を作り出します。
もともとエネルギーにはそこまで採用枠を取られなくて済むデッキですので、この点はスムーズに解決できました。
ただ、サポートやグッズに依存するということでもありますので、ポケギアなどの期待値をあげるカードも併せて採用する必要があります。
展開について
以上の課題を踏まえた今回のデッキ構築と展開についてです。
まず、今回のデッキ草案がこちらです。
アタッカーとしてドンファンの他に、ヒスイウインディを採用しました。
今回の構築の1つのテーマである「エネルギー要求が少ない」という点にマッチしていたためです。
ドローソースとしてビーダルやローズタワーの採用により手札枚数の調整をしやすくしています。
また、ザクロとガラルニャースを採用することで、ちょっと強引ですが、手札を4枚までトラッシュすることも可能にしています。
さらに、それらが難しい場合はピオニーの採用により確実に手札をトラッシュすることができる上に、ポケモンキャッチャーで相手のベンチポケモンを狩れる可能性を生み出すことができます。
ベンチの展開についても、たねポケモンの採用枚数が14枚と多めであること、しんかのおこうとハイパーボールをそれぞれ3枚採用していること、ポケギア2枚+博士の研究4枚採用により手札の周りが早いことの3点から、事故が起きることも少なかったです。
大抵の場合は1ターン目にヒスイウインディかゴマゾウを場に出せていましたので、攻撃性能についても問題ないように思います。
ただ、ヒスイウインディが攻撃するか、ドンファンが攻撃するかでそれぞれ異なる要求をされることになります。
ウインディなら手札を0枚に、ドンファンならエネルギーを1枚、というように、入れ替わり立ち替わりで攻撃していくことがかなり難しく、見た目以上に相性があまり良くないのかなあといったところが使用してみての感想でした。
条件を満たせば強い、というポケモンではなくシンプルにカードパワーのあるポケモンを採用するべきだと思いました。
そこで白羽の矢を立てたのが「ルカリオ」です。
特性の「たけるとうき」によってエネルギー加速をすることができるため、後続を切らさないという点では非常に優秀です。
また、非Vポケモンはほとんどの場合一撃で倒されてしまうので、特性によるダメカンを乗せる効果と、ドンファンによるダメカンの蓄積もそこまで怖くありません。
ルカリオの採用によりエネルギーの採用枚数を一気に増やしました。
また、ドンファンが1エネ要求であることと、非Vポケモンのみの採用としていることからサポートに「キバナ」を加えました。
以下が構築画像です。
こだわりベルトが活躍する場面が限られると感じたので、打点アップにはビーダルとも相性の良いザクロに任せることにしました。
エネルギーを増やしたことにより、山札を掘る+エネルギー加速もできる「ガッツのつるはし」を採用し、より後続が切れにくいような流れができるようにしています。
ミュウの採用枚数を多めにしていること、先述した課題克服のために回収ネットの採用枚数はそのままにしており、ミュウとポケギアで手札事故の起こる可能性をできる限り減らしに行っています。
手札を無理に減らす必要がなくなったので、ピオニーやポケモンキャッチャーの枚数を減らし、またこちらが出されて困るスタジアムもないのでローズタワーも採用カードから無くしました。
使用感としては、ミュウが盤面に残った状態で回収ネットが手元に来ないと、せっかくの利点である「スピードアタック」ができないことがある点が困り物でした。
ドンファンこそ逃げるエネルギーは4つですが、進化前のゴマゾウやルカリオなど他のポケモンの逃げるエネルギーが2つなので、現環境の「ツールジャマー」の採用率がそこまで高くないことを考えればここの枠は「ふうせん」でも良いと思います。(というか風船の方が安定する)
その他に関しては、「ポケモンキャッチャーの安定性に欠ける」点が少し気になります。
カードゲームは運が絡んできますが、勝率を上げるなら不確定要素はできるだけ排除しておくべきです。
4枚採用であれば圧倒的に期待値も大きく上がりますが、2枚という中途半端な採用枚数であれば、より安定性の出るカードに変えても良いかもしれません。
ということで、この部分はそれぞれ「ともだちてちょう」と「ガッツのつるはし」に変更しました。
ともだちてちょうは「ボスの指令」をうつために、ガッツのつるはしは少しでも後続アタッカー準備の安定性が増すように採用しました。
最終的な構築は以下の通りです。
使用感もこれまでと比べ一気に安定性が出てきましたし、特にアルセウス対面に関してはかなりの勝率を誇りました。
苦手なミュウVMAXについても、ボスの指令でゲノセクトを呼ぶことで2−2−2のサイドラインを取ることができました。
パルキアについては10戦行い、勝率が4割と5割を切ってしまいました。こういったV系統のスピードデッキには対策の余地がまだまだありそうです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ドンファンはあと半年ほどでレギュレーション落ちが予想されているDレギュレーションのカードですが、先日のPJCSでレジギガスが優勝してから、非V主体のデッキも増えてくると予想しています。
非V主体のデッキは後半に畳み掛けるデッキが多いので、このドンファンが活躍する余地は十分にあると思います。
まだまだ対策が必要な環境デッキもありますが、この記事を読んだ方から可能性を見出して使用する方が出てくるとこの記事を書いた僕も嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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